一匹の犬から始まった、存在証明の物語
存在証明の民主化
「存在を記録し継承する——
それは特権ではなく、すべての人の権利です」
すべては、一匹の犬から始まりました。
2007年から家族と暮らした愛犬Pearl。2025年に旅立った後、はまぐりの貝殻に喉仏を納め、私が拾った四つ葉のクローバーと娘が拾った花びらを一緒に入れ、エポキシレジンで固めて「持ち歩けるお墓」を作りました。——それが「存在証明」の原点です。
最初に向かったのは、ハワイ・パールハーバー。Pearlのお墓と家族と一緒に、愛と平和を願い誓いました。その旅路の中で、本家の血筋のお墓がマウイ島に現存することがわかりました。次男次女の夫婦である私たちは、年の半分をマウイで墓守して過ごすことを決めました。
マウイ島では主要な寺院や教会に足を運び、東洋・西洋の墓石をこの目でくまなく見ていきました。その中で出会ったのが、ラハイナの「無名氏(Unknown)」──忘れられていく日系移民の墓でした。遺骨帰還の活動を始めました。群馬県で5,000基の墓石を徒歩で調査。3年間お母様のご遺骨を日本へ帰せなかった日系アメリカ人Martinさんと出会い、現在、日本のお墓への納骨のお手伝いが進行中です。
「忘れられた存在を取り戻す」だけでなく、
「最初から忘れられない仕組み」が必要だと気づきました。
その確信を形にする土台は、意外な場所で育まれていました。千葉県浦安市——2011年の東日本大震災で街が液状化した、あの場所です。壊滅的な被害の後、永遠を願い、技術で再発防止対策を施して築き上げられた新しい街区。戸建てのクオンガーデン新浦安とマンションのクオン新浦安を取りまとめる自治会——「タイムレスタウン新浦安」。街区内には保育園と介護老人ホームも併設され、「ゆりかごから墓場まで」をコンセプトに設計されています。「タイムレス(時を越える)」を冠するこのコミュニティで、2年間の自治会長を務めました。およそ250世帯の暮らしを支え、世代を越えて住み継がれる場をつくる。災害の教訓の上に築かれた街だからこそ、「記録」と「継承」は仕組みで守らなければならないという信念が生まれました。
コミュニティを運営し、墓石を調査し、遺骨帰還に奔走する——すべてが一本の線でつながったとき、トキストレージは生まれました。
あなたが物語となり、世代の対話が重なり、未来の道になる——それがトキストレージの使命です。
トキストレージの背景にある思想と実践の記録
「共鳴で境界を越える」——SoulCarrier共鳴の会の全体像。遺骨帰還、メモリアル刻印、デジタル自立の活動を一つの思想のもとに。
この問いに向き合ったとき、不思議なことが起こります。
肩書きや年収は書こうと思わない。SNSの投稿数も意味がない。
残るのは、何を信じ、誰を愛し、どう生きたか。
トキストレージは保存の道具ですが、本当の価値は「書く」過程にあります。千年先を想像したとき、今の自分の生き方が問い直される。——その変容こそが、一番の贈りものかもしれません。
——そしてこのページは、佐藤卓也のトキストレージです。
終活とは「準備」ではなく、今の生き方そのものです。
何を残すか決めたとき、何を大切にしているかが見えてくる。
今日決めなくても、このプロジェクトは明日もあります。
まずは話を聞いてみるだけでも歓迎です。